2023年12月29日付意見書からの抜粋:
「……25 年前,私たちはバルデシージャ大学病院(サンタンデール市)で,心臓や血管の手術中にも術後にも血液を使わない心臓血管手術プログラムを成功裏に始めることができました。
当初それは,手術中や術後のリスクを増大させる困難な手術と思われましたが,問題なく行える無輸血手術プログラムとなり,他の患者にも適用するようになりました。何十年もの間,私たちは学会や報道記事や出版物の中で,エホバの証人の宗教団体に対し,深い感謝の気持ちを公に表明してきました。私たちの手術が成功するよう継続的に支援してくれ,しかもどの患者も無事に手術を乗り切ってくれたからです。
当初は私たちの専門分野にとって挑戦だと考えていた「無輸血手術」は,心臓血管外科を進歩させ,世界で最も死者数の多い心臓疾患の患者の利益と生存につながりました。
以上の理由から,医療,教育,研究での広範囲な経験を持ち,上級管理職でもある心臓血管外科の専門家として,私は無輸血手術プログラムの実施を推薦します」。(原文はスペイン語)