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パオロ・シマート教授

ヨーロッパ | イタリア

2023年12月25日付意見書からの抜粋:

「私は輸血の代替治療ストラテジーに 30 年の経験があります。少なくとも毎年約 200 人の患者を手術しており,そのうちの 7,8 割はエホバの証人で,緊急また救急の患者も含まれています……」。

「私の経験上,同じ執刀医による同様の心臓外科治療では,輸血や血液製剤を用いない手術でもそれらを用いた時と同様に成功しています。この点に関して,私は国際的な出版物にいくつかの患者比較シリーズを発表していますが,そこでは 2 つの患者グループの結果は同じだったという私の発見を述べています。間違いなく輸血を避けた方が,回復が早く,肺への負担が少なく,統計的に感染症も減少するということもわかりました。

当然,このような経験は,私の医療や手術の仕事において,エホバの証人以外の患者を治療する際にも役立っています。……

私は,エホバの証人は強い信仰のおかげで,エホバの証人以外の平均的な患者よりも,体にとってははるかに安全な手術を穏やかな気持ちで受けられるということに気付くことができました。このことには,すばやい順調な回復につながります。

一般的に言って,エホバの証人の生活習慣はより健康的です。例えば,喫煙のような悪習がないため,このこともより良い回復に繋がっています。

エホバの証人の両親は,血液や血液製剤を避ける可能性について常に十分な情報を得ており,輸血を使用せずに子どもへの治療を成功させるための最先端の技術も知っています。また,治療のために最良の専門家やセンターを見つける手助けをするエホバの証人の医療連絡委員会のサポートについてよく知っていて,それに感謝してもいることが分かりました。エホバの証人たちは子どもたちのことを気遣い,協力的で,過度に心配したり押しつけがましかったりすることはほとんどありませんでした」。(原文はイタリア語)