人権と兵役 > 良心的兵役拒否

良心的兵役拒否の権利

ヨーロッパ人権裁判所 

「バヤティアン対アルメニア 事件」,no. 23459/03, ECHR 2011 

「……申立人が兵役を拒否した動機は宗教的信念によるものである……。その立場は誠実なものであり,兵役義務と全く相反する。……多元主義,寛容さ,心の広さは『民主主義社会』の特徴である。……民主主義とは,単に多数派の意見が常に優勢でなければならないことを意味するものではない。少数派の人々には公正かつ適切な扱いを保証し,多数派の権力の濫用を禁じることで両者のバランスをとる必要がある。したがって,申請者のような少数派宗教団体の信条を尊重し,良心に従って社会に奉仕する機会を与えることは,政府が主張するような不当な不平等や差別を生むどころか,むしろ結束し安定した多元主義を確保し,社会における宗教的調和と寛容を促進する可能性がある」。

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