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ミンダウガス・ジエバルタス教授

ヨーロッパ | リトアニア

2024年2月2日付意見書からの抜粋:

「強く印象に残っているのは,エホバの証人の患者は,いつも思いやりがあり,規律正しい人々であるということです。自分の問題やニーズ,また信念をはっきりと伝えてきます。また自分の方から助けを求めてきます(ほとんどの場合,がん患者でした)。エホバの証人の医療委員会には,委任された責任者がいて,問題や疑問が生じた時はいつでも,解決のために助けとなり,サービス提供の調整をしてくれます。私は,エホバの証人と衝突するようなことは一度もありませんでした。……

第二に,医療委員会は,その責任者を通じて,出血対策や様々な手技,さらには貧血治療に関する最新情報を随時臨床医に提供しており,こうした実用的な情報は,臨床医の業務に役立っています。組織としては,個々の医師だけでなく,病院との協力(例えば,いわゆるセルセーバーのような特定の機器の購入など)にも積極的なようです。

私は,患者が自分の健康を管理する権利と義務を有することを尊重しています。と同時に,医師は医療サービスを提供する際に,宗教的なものも含め患者の全ての信条も尊重すべきだと考えています。35 年に渡る泌尿器科医としての経験から言えることですが,互いの協力により,それが実際の仕事に支障をきたすことはほとんどありません」。(原文はリトアニア語)