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ピエール・ワウティ教授

ヨーロッパ | ベルギー

2023年12月7日付意見書からの抜粋:

「私は……ここに,エホバの証人の患者の心臓外科的管理に関する専門知識について証言いたします。

2016 年に出版された『エホバの証人患者における心臓手術の転帰―21 年間の経験』 (J. Cardiothorac Surg. 2016 Apr 14;11 (1):67)の中で,大きな心臓手術の前に, 厳格な血液管理を行うことによって,これらの患者の早期転帰が一般の患者とほぼ同等 であると報告されました。この患者群は,2019 年の新しい出版物『エホバの証人患者 における心臓手術後の長期生存と生活の質―症例対照研究』(BMC Cardiovasc Disord. 2019 Mar 29;19 (1):73)の対象となりました。その中で,手術前に厳格な血液管理を受けた患者の長期的な生活の質を評価するため,症例対照研究が行われました。国際的に認められたこれらの研究結果は,輸血が無用であると結論しているわけではありませんが,哲学的信念に関わらず,全ての患者に対して厳格な事前準備をすれば,輸血に頼る必要性は限定されることを示しています」。(原文はフランス語)