2023年12月19日付意見書からの抜粋：
「私はこれまで，エホバの証人の患者に対して何十回と輸血をせずに手術を行ってきました。……輸血を拒否する患者から得た経験と，新しい科学的エビデンス，そして各血管をコントロールできるマイクロサージャリーの技術によって，非常に複雑な腫瘍外科の症例であっても，術中・術後ともに大出血を防ぐことが可能です。たとえ輸血を受け入れる可能性のある患者であっても，大多数の手術は移植でさえ，一切輸血せずに行われています」。
「医学的見地から，特に未成年者に関しては，一人ひとりの自己決定や実存的・精神的価値観を考慮に入れ専門的な仕事を行えることに大きな満足を感じています。
……通常，両親が私たち医師に示す期待は道理にかなっています。価値観を尊重し，退院の時の満足感を目の当たりにすることは，より良い治療を行う意欲を高めてくれると同時に，ドナーから提供される血液のような限られた資源を節約できます」。（原文はイタリア語）