2024年1月16日付意見書からの抜粋:
「私は……2021 年に王立麻酔科大学からマッキントッシュ麻酔科教授に任命されました。現在は,イギリスとアイルランドの 1 万人以上の麻酔科医の会員組織である麻酔科医協会の副会長を務めています」。……
「……病院,地域,そして国の代表を務めるエホバの証人たちと接してきた自分の経験を通して,エホバの証人はいつも親切で協力的,有能で礼儀正しい人たちであり,共に働くことに私は何のためらいも感じていません。
私の見解では,多くの外科手術は輸血を必要とせずに行うことが可能です。このことは私の研究グループや他の研究グループが書いた,多くの論文を含む文献に反映されています。静注鉄剤,エリスロポエチン,セルサルベージ,濃縮因子の使用は,安全で効果的,かつ非常にメリットが大きいことが分かっており,もちろんエホバの証人を含めて,輸血なしの手術の方が患者の予後が良いことは科学的に疑う余地はありません。手術のために来院するエホバの証人の患者たちは,手術の選択肢や外科的・内科的治療について非常によく知っており,そのような患者たちの治療にあたることは特権だと常々感じています。さらに,手術のために子どもを連れてエホバの証人が来院する際,常に十分な情報を得ており,子どもに対する気遣いや思いやりが感じられます。医療情報サービス(The Hospital Information Services)は,治療の選択肢や同意について相談する上で非常に役立ち,連絡すればいつでも丁寧に対応してくれます。
全体として,私は臨床と研究の経験から,たとえ大手術であっても輸血が必要になることはほとんどなく,多くの代替手段があること,そして輸血を避けたほうが患者の予後がよくなることが多いことを学びました。実際,当院のエホバの証人の患者たちは,どの患者グループよりも最良の結果を得ていています。私はエホバの証人やその子どもたちが手術を必要とする場合には,いつでも喜んで相談に乗り,お世話をさせていただいています」。(原文は英語)